徒然なるままにビジネスインテリジェンス

渋谷のIT界隈で働く人のブログです。日々感じること、気づいたことなど書いていきます。

G's ACADEMY LABコース卒業

自分は、3日前の4月20日、G's  ACADEMYのLABコースを卒業した。一言で言うと、G'sはもう本当に最高の場所だった。

4月19日に半年間の集大成としてG’s HUB DAYが開催され、みんなの全力をぶつけた。

総勢200名の投資家・採用担当者・一般参加者にきっと楽しんでもらえる最高のプレゼンばかりだったと思う。

そして、一日あけて翌日に皆で卒業式。1位が発表された瞬間、みんながその人に殺到し、むらがって、抱きしめあい、泣く人は泣き、持っていたお酒ももみくちゃになり、床が一瞬にしてびしょびしょになった。

 

こんな光景、大人でそうそう見れるものではないと思う。

なんだか思い出して書いてる今でも泣けてくる。

 

単なるプログラミングを学ぶ場所を超えて、仲間と一体になれる最高の環境だった。

この環境を与えてくださった、運営の皆さま、そしてLAB4期の皆に本当に感謝。

 

なぜこのような熱い場が生まれたのか、といった分析をいつもなら書いたりするのだが、今はそんなことは特に書きたくない気分だ。

 

とにかく最高。感謝。これしかない。

G's ACADEMYのLABコースに来て、皆と出会えて本当に良かった。

引き続き邁進していきます。

 

G’s ACADEMY 卒業制作課題提出完了

G'sの卒業制作課題の提出完了。 自分が作りたいアプリのMVPまで作って出した。 自分のiPadにテスト用にインストールしているのだが、ついアプリを触ってにやにやしてしまう。 まだ完成でも何でもないのだが、形にできてきて嬉しいし、充実感のようなものを感じる。 ここまで本当に色んな人々に助けてもらい、お世話になった。改めて感謝。 あと2週間ちょっとになるが、どんどんユーザービリティを改善していきたいし、触っていて楽しいアプリにしたい。そして、それが人々の役に立てば最高だ。引き続き精進していこう。

G’s Academy Lab4期の開発合宿終了

G‘s Academyの合宿@東京が終わった。場所は中央線沿いの川井駅近くの語学学校施設。もともと中学校だったところで、今は東南アジアから日本語を学びにきている人たちが暮らしているところ。スタッフの人もそこの学生の人々も親切で親しみやすい人たちで、いい感じだった。

最高の合宿だったと思う。企画も盛りだくさん、泊まるところもいい感じ、開発も進む、みんなのプレゼンも面白い、そして適度に面白いハプニングも起こる、といった感じ。こういう楽しさは、やはりお金のかけ方ではないのだ。どういう人と過ごすかが一番。そして、その意義が次。そして雰囲気。設備うんぬんは二の次だ。

みんながとても主体的に動く集団で、一緒に過ごしていて改めて感心させられたし、その集団の面白さとは主体性が作っていくものなんだと感じる。企画そのものから、場所の予約、買い出し、バーベキュー、料理、プレゼン大会。それぞれが本当に楽しく、とても良い時間であった。

最後のプレゼンのときに、感謝すべきひとが多すぎて、結局言葉につまってしまってうまく言い表せなかったのだが、本当に皆さんに感謝したい。

人生の面白さも主体性が鍵を握っているんだろうと思う。 どんどんトライ&エラーを繰り返していこう。

主体性に関して、今回の合宿では、入学からこれまでずっと起業を考えてきたが、結局 Why me? のところが全くなく、どうしようかと思いあぐねてしまっている、という人もいた。

とても頭が良く、勉強熱心で、ストイックな人なのだが、なぜ自分がその事業をしたいか、というところがなく、特定の事業に熱量を捧げられないのだ。

そういうところも含めて、起業、経営というのは総合勝負。

ひょっとしたら、自分が能動的に動きたいと思う情念や、そこからくる主体性を削るような思考や知識、概念は、悪なのかもしれない。頭が良く、知識も豊富だがやりたいことがない人と、特段頭がいいわけでもなく、勉強もそこそこしかしていなかったが、やりたいことがたくさんある人がいるのを思うと、そんなこともふと思う。長期的に見たら分からないのかもしれないけれど。

自分も仕事をしていると、なぜ自分がそれを行うのか考えることが多い。そんなときに最もよく出る答えが、チームにとってそれが最適だから、というもの。

それを、「(単に)面白いから」「やりたいから」でもいいのかもしれない。人に協力を得るときは、もっぱら熱量で説得する、みたいな。

書いていて気づいたが、その「チームのため」というのを自分が所属するコミュニティ全体や、国家、地球全体に押し上げて考えるとやるべきことを探すのに有用かもしれない。例えば、自分があるスキルで国のトップ1%に入る実力があるなら、自分がそれをやることは国にとっても最善、と考えることもできるし、使命感のようなものにもつながると思う。

この観点からすると、自分がこれまでの経験で培ったこと、スキル、学んだことを皆さんにもっと共有しなければ、と思う。

合宿を終え、酔っ払って帰ってきて、書く夜中。帰りに皆で行った銭湯、焼き肉、最高。全てに感謝。頑張っていこう。

G’s Academyに入って、4ヶ月経過

 

Swift と格闘中・・・

 

最近、Swiftの勉強をずっとしている。iOSアプリをローンチするためだ。

Webの開発と違って、ちょっと勝手がちがうぶん、大変であるものの、面白く感じている。

 

これまではそれほどオブジェクト指向的な要素を意識できていなかったが、iPhone アプリを開発する上では、クラスベースで設計が進んでいくので習得がマストなのだ。

その考え方が、とても面白いのだ。全部理解しきってないので、正確にはとても面白そうだ、ということである。

 

それぞれのクラスにメソッドとプロパティをまとめて、単一責任の原則を意識しながら、他の開発者が見たときに分かりやすい構成でアプリケーションをつくる。それまでif文と大量の変数を作ってでごりごり場合分けしていたのを、ポリモーフィズムを使って簡潔に処理する。そして、delegateデザインパターンやターゲットアクションデザインパターンを使って、クラスの再利用性を高める、といったものである。

 

まだまだ分かってないのだけれど、こういった新しい観点、考え方を学ぶのは楽しい。世界に対する見方が一つ増えることが楽しいのかもしれない。高校の時も倫理の授業が楽しかったりしたし、大学の時に政治を学んで楽しかったのも、ひとつの考える「視点」を学べたからかもしれない。

 

プログラミングを通して新しい世界の見方ができるようになるのは、本当に楽しみだ。

 

そのために、目下Swiftと格闘中。書くにあたって、Javascriptよりもしっかりとした決まりがあって、これまでは大分ゆるく書いてたんだなあと思わせられる。頑張ろう。

 

 

 

 

G's Academyに入って2ヶ月ほどして

G's Academyに入って、2ヶ月ほどたった。G'sでの素晴らしいクリスマスパーティの企画を楽しませていただいた後、酔っ払いながら書いている。

 

2ヶ月いててつくづく思うのは、よくもまあこれだけ面白い人たちを集めてきたな、と。G's Academyの全日制のLABコースでは、講義→課題(講義内容をもとにした動くモノ)を提出、というサイクルで進んでおり、週に2つずつアウトプットを作ることとなっている。

 

作ってきたものは、基本的にみんなの前で発表することになるのだが、それが本当に面白いのだ。

 

HTML、CSS→Japascript→PHP、と一通り基礎的なプログラミングをやってきたのだが、毎回の発表で期待値を大きく上回る人が必ず何人も出てくる。技術的な面でも、デザインでも、企画でも。

 

コンスタントにそういう現象が起き続ける環境を作るには、やる気と自走力を高いレベルで持った受講生を集める必要があると考えるが、それを集めてこれるのがG'sということだろう。なかなかできることではないと思う。

 

ひょっとしたら、これから入学を考えている人が読むことがあるかもしれないので、参考程度に受講生のレベル感を書いてみようと思う。

 

【入学時点のレベル感】

約30名のクラスの中で、

約2名:すでにWeb制作を仕事としてやってきており、さらなるレベルアップを目指して入ってきた人(なんで入ってきたんすかw とツッコミたくなってしまうレベル感。もはや同じ期の中の先生的な存在に。)

約5~6名?:学生時代に工学部等で少しプログラミングを学んでいた or 他のプログラミングスクールで学んだが、自分が目指していたレベルまで達することができずに、さらなる高みを目指してG'sに入ってきた人(吸収早く、高いアウトプットでいつも刺激を周囲に与えている。)

約10~20名?:プログラミング未経験者。事前にドットインストールやProgateで勉強してきた人が多い。(バックグラウンドは様々。デザインが美しい人や、企画が面白い人、会社経営の経験が豊富な人など色々といる。)

 

という感じがざっくりとしたイメージ感である。

ちなみに、自分も未経験であったため、入学前にはProgateのお世話になった。どのくらいまでやっていたかというと、

 

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というくらいだった。HTMLやCSSの道場コースの中級レベルくらいまでなんとか終わらせていたような感じだったのだが、やっといて本当に良かったと入学直後に思った。

当時はひとりだけでやっており、なおかつわからなくなっても敢えて答えはすぐに見ないようにしていたので、つまずく→考える→分からない→もっと考える→分からない→しだいに眠くなる、ということが度々起こっていたりした。

ただ、ここで脳みそに少しでも刺激を与えていたことが、入学直後からのスピーディなインプット→アウトプット、の流れについていくことの助けになったと感じる。なお、Rubyは特にG'sではやらないが、なんだか良さそうと思ってProgateを始めたころに一番先にやりはじめたため、グラフの中で値が大きくなっているだけである。

 

周囲のレベルの高さに驚かされることが多いが、自分ももっとコミュニティに貢献したい。PHPもほぼ終わり、一通りのWebサービスは作れるようになってきているはず。あとは、どんどん自分の作りたいものを作っていくのみ。

 

プログラミングを学び始めて G's Academy LABコースに入学

G's Academy LABコースに入学

G's AcademyのLABコースについ最近通い始めた。めちゃくちゃ楽しい。

10/17に第四期生の入学式があってから、今日が4日目だったのだが、今の時点でとても良いと感じている。HTMLとCSS、サービス企画の授業を受けたばかりだが、コーディングに熱中してきている。コーディングしている最中はアドレナリンが出ているようで、なんだかクセになりそうな気がする。最初に出された提出課題のCheese Academyのサイトを作りつつ、今そんなことを感じている金曜の深夜。

 

今回は、数あるプログラミングスクールの中からG's Academyを選んだ理由と、受け始めての感想を書いていこうと思う。

G's Academy LABコースとは、全日制のプログラミングスクールで、週4日の日中授業が約半年続くスケジュールになっている。仕事を辞めて来ている人がほとんどで、がっつり学びたい人向けのコースである。 

 

なぜG's Academyを選んだのか

まず、なぜこちらを選んだかである。端的にこちらを選んだ理由を言うと、「クオリティの高いオリジナルプロダクトを作ることを目指して、フィードバックをもらえる講師陣と切磋琢磨できる仲間がいる」コースであるからだ。

 

こちらを選ぶにあたって、他のプログラミングスクールも検討した。いずれも全日制であったり、半年間ほどかけてがっつり学ぶコースで、G's Academyより料金的に廉価なことや期間が短いことなどから、最初はそれらの方に魅力を感じて入学を検討していた。

 

だが、本当にそのチョイスで良いのか自問自答を繰り返して検討を深めるうちに、G's Academy LABコースに決めることにしたのだ。

 

プログラミングスクールを検討する軸はたくさんあると思う。自分は検討の最初の方は「授業のわかりやすさ」といったことを重視していた。なぜなら、「プログラミング技術の確実な習得」こそが最も重要視されるべきものだと考えていたからだ。

 

ただ、その考えが、考えを深めるうちに変わった。最も重要視されるべきなのは、「コースを受け終わった段階で、どのようなクオリティの自作プロダクトを持っているか」である。なぜなら、それがその人の開発技術を証明するからである。

 

結局、起業するにせよエンジニアとして転職するにせよ、問われるのはプロダクトを作る力ではないかと考える。そして、中途として活躍するにはその力があることを実際に「証明」してみせなければいけない。新卒のように、「地頭良さそうだし、育てたら使えるかも」と企業が考慮してくれることは、ほぼないのだ。

 

クオリティの高いプロダクトの開発を目指して

そう考えたときに、他のスクールは既存サービスの類似アプリを作ることが最終課題とされていたり、自作のオリジナルプロダクトを作る場合でも、美しいと感じるアウトプットはあまり出ていない印象を受けた。それに対して、G's Academyの過去の受講生のアウトプットは群を抜いて高かった。ここが決定的に違っていたように感じる。

 

さらに、G's Academyは学べる技術の範囲も広い。個人的には、Webアプリに加えて、Swiftのようなスマホ向けのネイティブアプリ向けの技術も学べることは魅力的であった(Swiftだけを単科講座として開講しているスクールはあっても、フロントとバックエンドの基礎と同時に学べるスクールは、検討していた中だとこちらだけであった)。

また、学ぶ環境として、リアルの教室授業が週4日毎回行われるので受講生同士も自然と連帯感が生まれるようになっている点も良いと感じた。お互いに刺激しあって高め合えるからだ。

 

実際、入ってみると本当に多様な人々がすごい熱量で学んでいるので本当に刺激を受ける。同期約30名の中には、18歳から48歳まで、すでにWeb制作の現場で働いている人や、複数社の社長を務めながら学んでいる人、アフリカに長期間ボランティアに行ったりしていた人など様々な人がいる。

 

そういった人々の中には、この授業を受けるためだけに近くに移り住んできている人もいる。また、オールナイトで泊まり込みで学んだりしている人も既にいる状態だ。そんな熱量の高い同期生達と一緒に教えあったりして、学んでいけるのだ。感謝しかない。

 

ちなみに、学ぶ場所そのものについても、検討していたプログラミングスクールの中で最も好感を持った。表参道の開けたところにあることに加え、施設面では、机と椅子だけでなく、和室があったり、深く腰掛けられるおしゃれなソファがあったりして、至れり尽せりだ。

 

実際、まだ始まって1週目だが、一日中コーディングに没頭していると、ずっと同じ姿勢で続けていると体が疲れてきたりする。そういったときに、場所や姿勢を変えて気分転換できるのはとてもありがたい。そして、まだ使ったことはないが、シャワー室まで完備されている。本当に学習に没頭できる環境になっていると感じる。

 

 

100をやれと言われたら、100で満足しない雰囲気

スタッフの人も、講師の方も皆んな気さくでいい方々。唯一改善点をあげるとすれば、事務的な進行をもう少しスムーズかつ丁寧に進めていただけると尚良いかと思う。

ただ、受講生の人たちは皆、主体的に問題解決をしていく人たちであり、そんなことはほぼ気にならないくらい、教室内には熱気があふれている。

ここには、きっとそういう人たちが集まってきているのだろうと思う。自分が今向き合っているのは、第一回目の提出課題(HTMLとCSSを使って、Cheese Academyという仮想のスクールを案内するサイトを作るもの)。

 

過去の先輩達が同時期に提出したとされる同じ課題のクオリティが高くて圧倒される(仕様書に指示もなく、授業でまだ扱われていないJavaScriptも使って、ミニゲームみたいなものもくっついたりしている...!)。100をやれと言われたら、100だけやってくるのではない。150や200をやってくる。それがG's Academyという雰囲気。この空気感も心地よい。

 

周囲に感謝。精進し、自分もどんどん面白いものを作っていきたい。

 

メディアのM&A仲介をしていて感じたこと

M&Aアドバイザリーは学びになる仕事

前職のM&A仲介は、色々と学びになる仕事だ。たくさんの経営者の人と話ができるし、事業のことも詳しく教えてもらえる。特に、事業PLやKPIの推移までしっかり数字を伴って知ることができるのは、とても貴重な機会であった。

 

IT領域に強いM&A仲介であったため、Webメディアの売買についてはよく相談が来ていた。色々なメディアを売りたいです、あるいは買いたいです、という要望を受けると、そのニーズに合うメディア運営企業を紹介してつないだり、場合によっては新しく運営者にドアノックで訪問して譲渡の意向も伺う、といったような仕事であった。

 

真面目に頑張っているメディアが売れないという現実・・・

メディア売買に携わる中で、

「真面目に良質な記事を作っているが、まだマネタイズはできていないメディア」よりも「安くてそこそこの記事を量産していて、良く儲かっているメディア」

の方が圧倒的に売れていくという現実に直面することが度々あった。

これには個人的に違和感を感じていた。

 

前々職で自分自身もWebメディア運営に携わっており、そこでは足を使った記事を泥臭く書いていたため、個人的にはしっかりとしたコンセプトと、記事の編集体制を持って運営しているメディアを応援したいという気持ちを持っている。だが、実際なかなか売れないのだ。

 

一方で、クラウドソーシングでライターに激安単価でお願いし、最低限の編集しかせず、校閲などのチェック体制もなく、かつそのサイト内はアフィリエイト広告などの広告であふれていて、サイトのコンテンツも読みづらい、といったようなメディアでも収益性が良ければ、こちらが売れていくのである。

 

そして、実際そういうメディアの収益性は良かったりもするのだ。買い手のことを考えると、投資回収を考える以上、儲かっている事業に手が上がりやすいのは当然だし、そこは納得できる。

 

何故そうなるのだろう?

ただ、仲介している個人としては何故そうなるのだろう、と疑問に思うので、いくつか要因を考えてみた。まず、思うに、違和感を感じるのは次の2点である。

  1. 買い手企業が、譲渡対象メディアに蓄積されたコンテンツ群とそれらを制作する体制づくりに譲渡元の企業がかけてきた時間・労力を過小評価していること
  2. コンテンツの品質が低く、かつユーザビリティでも劣るメディアが、なぜ収益性がよいのか

まず、1、については、メディア運営、特にWebマガジンのようにしっかりとしたコンセプトと読み物として品質を保った記事を提供するような、そういったメディアを運営している企業でなければ評価が難しいのかもしれない。

実際、良いライター・編集者を見つけてきて、採用し、ディレクションして、改善すべきところは改善して、という体制づくりをするのは結構労力と時間を要するものであり、一朝一夕にできるものでない。ここは事業PLには反映されない価値であり、評価が難しいものの、しっかりと価値を理解されないといけないと感じる。

 

ビジネスモデルにも差があるのではないか

2、については、ビジネスモデルが関係しているだろうと考えている。しっかりとした読み物系記事を出しているメディアは、企業からの記事広告でマネタイズを図ろうとしているケースが多い印象を受ける。一方で、クラウドソーシングで安く記事を量産しているようなメディアでよく見かけるのが、アフィリエイト広告などのリード送客による成功報酬で収益化しているパターンである。

 

前者と後者では、圧倒的に後者の方が利益率は良いように感じている。というのも、記事広告を打つ場合は、そもそもまず一定のサイト規模にならなければ法人からの記事広告の案件獲得は難しい。従って、サイトがグロースするまで一定期間待たないといけないため、マネタイズまで時間がかかる。

 

そして、記事広告を売ろうと思うと、クライアントとやりとりを行う営業部隊も必要になってくる。考えてみると、こちらのモデルは労働集約型に近いのだ。月に記事広告の枠を何本、と決めて営業担当が(ときにインバウンドで案件依頼もあるだろうが)クライアントから案件を獲得してくる、というスタイルは実質的には集客力を持つメディアを担保にした法人への提案営業である。すると、自ずから収益の限界も見えてくる、ということになる。

 

一方で、リード送客でマネタイズする場合は、サイト規模が小さかったとしても、徐々に売り上げを作っていくことが可能だ。例えば、メディア内に検索ランク上位に表示され、人々にクリックされやすい記事があるとしたら、その記事からのコンバージョンだけで稼ぐこともできる。

 

そして、何より労働集約型モデルではないということだ。すなわちマンパワーがかからないので、サイトのトラフィックを上げる、もしくはコンバージョン率を改善することで収益は比例的に伸び続けることになる。

 

良質なコンテンツと賢いマネタイズを両立したい

これらのような点から、現在のWebメディアをとりまく環境は少し残念な部分があるように感じている。良質なコンテンツを作りつつ、賢くマネタイズすることはできると信じるし、そういったメディアを自分でも作っていきたいと考えている。